エッセン

 エッセン -  Essenと書いて「食事」、または「食べる」という意味です。

名詞としては勿論、動詞としても「行く」という単語のgehenと合わせて

essen gehen(食事に行く)というふうに言ったりします。

という訳で今回は食レポ、ではなく(笑)今住んでいる街エッセン、そして

その周辺事情についてほんの少し書いてみようと思います。

(エッセン中央駅前。"ESSEN"の文字が出迎えます。)









綴りも読みも冒頭で紹介したのと全く一緒、由来については少し調べたところ、

9世紀頃に最初Astnithi若しくはAsnidhiと呼ばれていたことに起因して、そこから

長い月日と共にEssenへと形を変えていったようです。食べ物とは無関係のようです。

ドイツ北西部ノルトライン=ヴェストファーレン州に位置する、オランダとの

国境からも車で一時間程の街です。人口は約58万人で、ドイツでは今10番目

に人口の多い街になります。(日本で10番目の都市というと、さいたま市や広島市辺り

になるようです。)

社会科の授業で一度は聞いた事のある「ルール工業地帯」の中心部にあって、かつて

炭鉱業で栄えた都市です。

(先程とは反対口にある駅前の銅像。
炭鉱時代の記念碑と言った所のようです。)















このエッセンには2年と4ヶ月程住んでいるのですが、一言で表すと「便利な街」

という感想です。エッセン自体それなりに大きな街なので、交通網が整備されていて

移動や買い物も比較的しやすいですし、大きなイベント会場や美術館もあります。

近くには日本人が多く住むデュッセルドルフ、サッカーでお馴染みのドルトムントをはじめ

他の大都市が点在していて、100万人の人口を抱えるケルンにも電車で一本、一時間で

行く事が出来ます。(これらの大都市には大きなコンサートホールや歌劇場、美術館等が

例外なく存在していて、良い演奏会や展示会にも行きやすい利点があります。)

(昨年秋に行ったケルンのフィルハーモニー。
世界の一流音楽家たちが来て演奏会を開いています。)







エッセンの中央駅にはドイツの新幹線ICEも停車して、そこからドイツの主要な大都市

(ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン等)へはもちろん、パリやブリュッセルといった

隣国の中心都市にも乗り継ぎなしで行く事が出来ます。

日本へ帰国する際は前述のデュッセルドルフの空港(エッセンからは電車で30分程)

から成田空港へ直行便で帰る事も出来て、とても助かっています。

(ライン川の橋から臨む、デュッセルドルフの朝。)









今はどこかへ出かけたりするのもなかなか難しいですが、インターネットで色々な街の

画像を見たりそこまでの道のりを調べたりするのも、個人的にはそれはそれで楽しく

感じます。状況が落ち着いてきたら、是非色々な所へ足を運んでみたいと思っています。

(4月に車で行ったアーヘンという街の大聖堂。
オランダとベルギーの国境にも近接していて、
エッセンからは一時間強といった所でした。)



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