自由と安定の両立

 自由と安定の両立 ― 多くの人が直面し、思い悩むテーマではないでしょうか。

とりわけ音楽家にとっては大切になってくる事だと思います。

自己の研鑽と表現の為の十分な時間と、その活動と日々の生活を支えるお金は必要条件に

なってきます。

日本には帰国せずドイツに居続けるという選択を取ったのは、この重要性を実感していた

からでもありました。

(6月の真夏日のエッセン。日差しが強かったです。)









一般的にも知られているように、ドイツでは日本よりもずっと多く有給休暇を取る事が出来る

上に、日本の「お客様は神様です」というような精神はなく、あくまで労働者側が主体性を

持っている為過度なオーバーワーク等もあまり起こらない傾向が感じられます。

現在僕は現地でフルタイムで働きながら音楽活動を行うという形を取っていますが、同じ事を

日本でも出来るかと問われると自信を持って首を縦に振る事は出来ないです。

もちろん母国語ではない言語で仕事をしたり、コミュニケーションの取り方が違ったりと

また別のところで苦労するポイントは多々ありますが、それを差し引いてもドイツで働く

ことで得られるメリットはより多いと個人的に感じます。

最近その事で紹介されていた記事を見つけたので、いつまで閲覧可能か分かりませんが

ここに紹介しておきます。特に前半部分はそれぞれの国での国民の認識のされ方等がまさに

その通りに書かれているように思いました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7eccf77f9cc4d5e59d2bd83cf4a707a160313b67

(ちなみに2018年調査の一人当たり年間労働時間はドイツ1363時間、日本1680

時間と、ドイツが300時間以上も短くなっているそうです。)

(羽田空港にて。帰国はANAでしたが
こちらはJAL便の様子。)









毎年今の時期に僕も長期休暇を取って日本に帰省していて、今回も色々と難しい状況下ですが

無事実家に戻ってくる事が出来ました。今はオリンピック直前ということもあってか、

空港では何重にも帰国者のためのブースが設けられていて、厳しい入国審査が行われて

いました。空港職員やスタッフ、航空会社の方々には感謝と労いの気持ちを表します。

恵まれた環境を活かすも殺すも自分次第、これからも出来る限りの事をやっていきたいもの

です。

(夏のドイツは夜22時になってもまだ外は薄明るいです。)


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